三浦市横須賀市の皆さんこんにちわ。今日はワンちゃんに結構多いフケについて解説していきます。
実は皮膚だけではなく肝臓病や代謝病の症状だったり見た目だけではなかなか原因が分かりにくい症状の一つです。
フケは皮膚の新陳代謝で自然に出るものですが、量が多い・赤みがある・かゆがっているときは注意が必要です。原因・ご家庭でのケア・動物病院での治療法をわかりやすくご説明します。
そもそも「フケ」とは?
フケ(鱗屑)とは、皮膚の古い細胞がはがれ落ちたものです。健康な犬でも少量のフケは正常ですが、量が増えた・べたつく・黄色や灰色になっているといった場合は、皮膚に何らかのトラブルが起きているサインです。毛が白い犬では特に目立ちやすく、黒っぽい犬でも被毛の根元をかき分けると確認できます。
フケが増える主な原因
皮膚疾患
マラセチア・細菌性皮膚炎・アトピー性皮膚炎
寄生虫
ニキビダニ(毛包虫)・疥癬など
アレルギー
食物・環境アレルゲン(花粉・ハウスダストなど)
ホルモン異常
甲状腺機能低下症・クッシング症候群など
乾燥・環境
冬の乾燥・暖房による低湿度
栄養の偏り
必須脂肪酸・ビタミン不足
⚠ こんなときはすぐ受診を
フケと一緒に強いかゆみ・脱毛・赤み・悪臭・皮膚の肥厚が見られる場合は、動物病院でのきちんとした診断が必要です。市販のシャンプーだけでは改善しないことがあります。
ご家庭でできるケア・予防
- 1ブラッシングを習慣に
週2〜3回のブラッシングで古い被毛や皮膚の汚れを除去。血行促進にもなり、皮膚のバリア機能を保ちます。 - 2適切な頻度でシャンプー
洗いすぎは皮脂を奪いすぎてかえって乾燥を招きます。月1〜2回が目安。犬用の低刺激・保湿シャンプーを選びましょう。 - 3室内の湿度を管理
理想は50〜60%。冬場は加湿器を活用し、暖房による乾燥を防ぎましょう。 - 4食事の見直し
良質なたんぱく質・オメガ3脂肪酸(魚油など)を含むフードは皮膚の健康に貢献します。急な食事変更は避け、獣医師に相談を。 - 5ストレスを減らす
過度なストレスは免疫低下につながり皮膚トラブルを悪化させます。適度な運動と精神的な安定も大切です。
動物病院での主な診断・治療
皮膚検査・診断
皮膚掻爬検査・細胞診・真菌培養・アレルギー検査などでフケの原因を特定します。ホルモン疾患が疑われる場合は血液検査も行います。
薬物療法
原因に応じて抗真菌薬・抗生剤・ステロイド・免疫抑制剤などを処方します。かゆみが強い場合はアポキル®(オクラシチニブ)ゼンレリア®(イルノシチニブ)などの新しい治療薬も使用します。
薬用シャンプー療法
マラセチアや細菌性皮膚炎には抗真菌・抗菌成分入りの薬用シャンプーが有効です。週1〜2回の頻度で行うことが多く、自宅での継続が大切です。
基礎疾患の治療
甲状腺機能低下症やクッシング症候群など内科的疾患が原因の場合は、その治療が優先されます。フケが再発する場合はホルモン検査をお勧めします。
フケの「深刻度」チェック
お家でフケの状態を観察するときの目安です。
✓ 様子見OK 量が少ない・かゆみなし・被毛や皮膚の状態が良い
△ ケアを見直し フケが多め・やや赤み・たまに掻く・季節的な乾燥
! 受診を 大量のフケ・脱毛・強いかゆみ・悪臭・皮膚が厚くなっている・体重減少を伴う
当院からのひとこと
フケは「たかが皮膚の汚れ」と見過ごされがちですが、内臓疾患やアレルギーのサインであることも少なくありません。「最近フケが増えた気がする…」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。皮膚の状態を丁寧に診察し、原因に合ったケアプランをご提案します。