猫の嘔吐で知ってもらいたいこと
「また吐いてる…」と思っていませんか?猫の嘔吐には「様子見でいいもの」と「すぐ病院に行くべきもの」があります。この記事では、おうちでできる判断のポイントをわかりやすくお伝えします。
1猫が吐くのはめずらしくない
猫は犬に比べて嘔吐しやすい動物です。毛づくろいで飲み込んだ毛(ヘアボール)や、急いで食べすぎたごはんを吐くことは、健康な猫でもよくあります。月に1〜2回程度で、吐いた後けろっとして元気なら、まずは様子を見て大丈夫なことが多いです。
ただし、「いつも吐く猫だから」と慣れてしまうのは少し危険です。嘔吐の頻度・内容・様子の変化に気づいてあげることが、早期発見につながります。
様子見でよいことが多い
月1〜2回程度・毛玉や未消化のごはん・吐いた後元気で食欲あり
気になるサイン
週に何度も吐く・食欲や元気が落ちてきた・体重が減ってきた
すぐ病院へ
血が混じる・何度も吐く・ぐったりしている・異物を飲んだかも
2吐いたとき、まず確認してほしいこと
慌てずに、次の3つを見てみましょう。スマートフォンで写真や動画を撮っておくと、病院で伝えるときにとても役立ちます。
1
嘔吐物の中身と色を見る
毛玉・未消化のごはん・黄色い液体(胃液)・透明な泡…などを確認。赤・茶色(コーヒーかすのような色)が混じっていたら要注意です。
2
吐いた回数と時間帯をメモする
1日に何回吐いたか、食事の前・後どちらかも記録しておくと診察のヒントになります。
3
吐いた後の様子を観察する
元気よく動いている?ごはんを食べた?水を飲んでいる?吐いた後の行動が、緊急度の大きな判断材料になります。
3おうちでできること・できないこと
やってみてよいこと
1〜2時間ほど食事を控えて、胃を休ませる
少量の水を数回に分けて与えて、水分補給を確認する
静かで落ち着ける場所を用意して、猫をゆっくり休ませる
嘔吐物の写真を撮っておく(受診時に提出できる)
やってはいけないこと
人間用の胃薬や下痢止めを与える(猫に有害なものがあります)
「吐き出させようとして」塩水や指を使う(危険です)
食欲がないのに無理にごはんを食べさせる
「いつものことだから」と長期間放置する
4すぐに病院へ行くべきサイン
以下に当てはまるときは、様子を見ずに動物病院に連絡してください。夜間であれば救急対応の病院を探しましょう。
こんなときはすぐ病院へ
嘔吐物に血が混じっている(赤い血・コーヒーかすのような茶色)
短時間に何度も繰り返し吐いている(1〜2時間で3回以上が目安)
ぐったりしている・動きたがらない・呼びかけに反応が薄い
12時間以上水も飲めない・おしっこが出ていない
異物(おもちゃの部品・紐・輪ゴムなど)を飲み込んだかもしれない
最近ずっと体重が減っている・食欲が落ちている
5嘔吐を減らすために日常でできること
食事のペースを遅くする
早食い防止食器や、少量ずつ複数回に分けて給餌することで食後の嘔吐が減ることがあります。
こまめなブラッシング
飲み込む毛の量を減らすことで、ヘアボールによる嘔吐を予防できます。換毛期は特に念入りに。
植物・危険物を遠ざける
猫にとって毒になる植物(ユリ・ポトスなど)や紐状のものは届かない場所に。
定期検診を活用する
7歳以上の猫は半年に1回の健診が推奨されます。慢性的な原因の早期発見につながります。
「なんとなく最近よく吐くな」という変化に気づいたら、まずはかかりつけの動物病院に電話で相談してみてください。受診が必要かどうかをアドバイスしてもらえます。