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とっくりorトリーツ

トリーツとの付き合い方 〜「ごほうび」は上手に使えば、いいパートナーになります〜

横須賀三浦の皆さんこんにちわ。これまで2回にわたって、フード選びの考え方についてお話ししてきました。今回はその中でも特に「与えすぎ」に注意が必要な、トリーツ(おやつ)との付き合い方についてお話しします。

トリーツそのものが悪いものというわけではありません。しつけやトレーニングのご褒美として使えば、わんちゃん・猫さんとのコミュニケーションを深める良い道具になりますし、投薬をスムーズにするための手段としても役立ちます。大切なのは、「使い方」と「量」です。

トリーツは主食ではなく「補助的なもの」です

第1回でお伝えした通り、主食であるフード(総合栄養食)は、それだけで健康を維持できるよう栄養バランスが設計されています。一方でトリーツの多くは、嗜好性を高めることを目的につくられており、栄養バランスは主食ほど考慮されていません。

そのため、トリーツを与えすぎると、栄養バランス全体が崩れやすくなります。「トリーツはあくまで補助的なもの、主役は毎日のフード」という位置づけを、ぜひ意識していただければと思います。

目安は「1日の総カロリーの1〜2割まで」

トリーツの量に絶対的な正解はありませんが、一般的には、1日に必要な総カロリーのうち、トリーツの占める割合は1〜2割程度までにとどめるのが目安とされています。この割合を超えてくると、主食であるフードの栄養バランスの良さが薄まってしまい、太りやすさにも直結します。

「どのくらいが1〜2割にあたるのか分かりにくい」という場合は、遠慮なく診察時にご相談ください。体重・体格・活動量に応じて、目安量を一緒に確認することができます。

「ちょっとだけ」の積み重ねが体重に響きます

トリーツは1回あたりの量が少ないため、つい「これくらいなら大丈夫」と感じやすいものです。ですが、小型犬・猫さんにとっては、私たちが思う以上に大きなカロリーになっていることがあります。

家族の中で「お父さんもあげてるし、私もついあげてしまう」というように、複数人がそれぞれにトリーツを与えているご家庭では、合計量が想像以上に増えていることも少なくありません。トリーツをあげる人・回数を家族内で共有しておくことも、体重管理には効果的です。

しつけ・トレーニングには積極的に活用を

量に気をつけていただく一方で、トリーツを「しつけ・トレーニングのご褒美」として使うこと自体は、決して悪いことではありません。むしろ上手に活用することで、わんちゃん・猫さんとの信頼関係づくりや、通院・投薬時のストレス軽減にも役立ちます。

トレーニングで頻繁にトリーツを使う場合は、1回分を小さくちぎって使う、その分1日のフード量を少し調整するなど、トータルのカロリーで帳尻を合わせる工夫をしてみてください。

与えてはいけない「人の食べ物」にもご注意を

トリーツというと市販の商品を思い浮かべる方が多いと思いますが、人の食べ物を「ちょっとだけ」と与えるご家庭も少なくありません。人の食べ物の中には、少量でもわんちゃん・猫さんにとって中毒症状を起こすものがあります。代表的なものに、チョコレート、玉ねぎ・ねぎ類、ぶどう・レーズン、キシリトールを含む製品などが挙げられます。「少しだけなら平気だろう」という判断は避け、トリーツは基本的にペット用として作られたものを選んでいただくことをおすすめします。

こんな時はご相談ください

  • トリーツの適正量が分からない、体重が増えてきて心配
  • しつけでトリーツを多用しており、フード量とのバランスを見直したい
  • 誤って人の食べ物(チョコレート・ねぎ類など)を口にしてしまった
  • 療法食が必要な子への、トリーツの選び方に悩んでいる

トリーツは、使い方次第でわんちゃん・猫さんとの毎日をより豊かにしてくれるものです。「主食はフード、トリーツは補助」というバランスを意識しながら、上手に付き合っていきましょう。次回は「各疾病とフード選び」について詳しくお話しします。